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【啄木、九首のへなぶり短歌】
岩手県盛岡市「石川啄木記念館」 (前略)しかし本書で最も注目されるのは、『ローマ字日記』に 九首 記された、「へなぶり短歌」の研究であろう。(中略) そしてこのへなぶり短歌こそ啄木固有の短歌の誕生を促した重要な 触媒と考えた。(後略) 《2011年8月14日しんぶん赤旗の書評、評者池田功の木股知史著 「石川啄木・一九〇九年 増補新訂版」から一部引用》 「へなぶり」…??? お恥ずかしいことに初耳です。 手元にある大辞林によれば、「流行語などを用いて新趣向をこらした 狂歌。一九〇四、五年(明治三七、八)頃流行した。」とあります。 Hareta Sora ni susamajii Oto wo tatete,hagesii Nisikaze ga huki areta. 石川啄木の『ローマ字日記』の書き出しです。 以下、明治42年(1909年)4月11日(日曜日)の日記から一部引用 します。ただし、ローマ字ではなく日本語にして。 *****ここから********** 例のごとく題を出して歌をつくる。みんなで十三人だ。選の済ん だのは九時頃だったろう。予はこのごろ真面目に歌などを作る気に なれないから、相変わらずへなぶってやった。その二つ三つ。 わが髭の下向く癖がいきどおろし、この頃憎き男に似たれば。 いつも逢う赤き上着を着て歩く、男の眼このごろ気になる。 ククと鳴る鳴革入れし靴はけば、蛙をふむに似て気味わろし。 その前に大口あいて欠伸するまでの修業は三年もかからん。 家を出て、野越え、山越え、海越えて、あわれ、どこにか行かんと思う。 ためらわずその手取りしに驚きて逃げたる女再び帰らず。 君が眼は万年筆の仕掛けにや、絶えず涙を流していたもう。 女見れば手をふるわせてタズタズとどもりし男、今はさにあらず。 青草の土手に寝ころび、楽隊の遠き響きを大空から聞く。 **********ここまで***** ”…へなぶってやった。その二つ三つ”とありますが、ご覧のとおり 九首も紹介しています。 特段に流行語を用いているとは感じられません。ここでの特徴は、 九分の七までが、結句字余り(ピンク色の字の部分)の歌になって いることのようです。 であれば、どうやら…定型(この場合は五七五七七)の歌を意図を もって変形させることをへなぶりと呼んでいるようです。 歌のことはまるで素人ですが、100年も前に啄木は革新的な試みを していたようですね。 by MO 石川啄木については、他にも記事があります。 collection 590 トルストイ論文9日間かけて全文筆写 48カ国語の「平和」の文字をライトアップするイベント 2011年9月9日夜(重陽の節句!)ベルリンのブランデンブルク門 (新聞記事のスキャンですから鮮明ではありません)
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| 2011-11-28 09:09
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